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中国にのみ込まれる…台湾学生、対中協定に抗議 [ニュース]

台北=比嘉清太】台湾が中国と昨年締結した「サービス貿易協定」に反対する学生らは30日、台北の総統府周辺で馬英九(マーインジウ)政権に対する抗議集会を行った。

 参加者は主催者発表で50万人以上、警察によると11万6000人に達した。

 総統府前の大通りを埋め尽くした学生らは「協定を撤回しろ」「馬英九、辞めろ」などと気勢を上げた。台北の女子大学生(23)は、「台湾の産業にダメージが大きい協定の発効を許せば、中国にのみ込まれてしまう」と話した。

 学生らは18日から立法院(国会に相当)の占拠を継続しており、23日には行政院(内閣)に一部が突入した。混乱の拡大を防ごうと、当局は30日、警官隊約3000人を動員し、放水車も用意して厳重な警備を敷いた。総統府内には軍の対テロ作戦部隊も待機した。

<沖ノ鳥島>工事中に桟橋転覆、5人死亡2人不明 [ニュース]

30日午前7時半ごろ、日本最南端の沖ノ鳥島(東京都小笠原村)の国土交通省関東地方整備局発注の係留施設建設現場で、鋼製の桟橋が転覆する事故があり、桟橋の上に乗っていた男性作業員16人が海に投げ出され、うち5人が死亡し2人が行方不明になった。9人は救助され、うち4人が軽傷を負った。第3管区海上保安本部は何らかのトラブルで桟橋が傾いたとみて、業務上過失致死傷容疑を視野に原因を調べる一方、行方不明者の捜索を急いでいる。

【写真で見る】事故発生後、桟橋が流されないように船腹に固定する作業船

 同局によると、工事は五洋建設、新日鉄住金エンジニアリング、東亜建設工業の3社の共同企業体(JV)が請け負い、工期は昨年8月21日~今年9月30日。現地では30日午前2時半から作業を始め、当時は台船(2万4000トン)に乗せた、仮設の脚部(長さ約47メートル)4本を立てた桟橋(長さ30メートル、幅20メートル、厚さ5メートル、500トン)を、沖ノ鳥島を構成する北小島の西約500メートルの場所に設置する作業をしていた。

 事故は設置現場から南に約500メートルの地点で、台船の船体を海面下に沈め、桟橋を横に引き出すように動かす作業中、桟橋がバランスを崩して裏返しになった。桟橋の上で作業をしていた16人が海に投げ出されたという。

 係留施設の工事は三つの桟橋と一つの荷さばき施設の4部分に分けて設置する予定で、うち荷さばき施設部分(長さ30メートル、幅40メートル)は2013年4月下旬に今回と同様の工法で着手し、同8月に完成していた。

 台船の船体に注水して海面下に沈め、引き船2隻で桟橋を横に引き出すように動かす特殊な方法は同局が考案し、この工事で初めて採用、工法を決めた上でJVに発注したという。同局の松永康男・港湾空港部長によると、「海や気候条件から採用せざるを得なかった。重心の計算など、転覆対策は考えていた。1基目(の荷さばき施設)より小さく、これまでの工法の応用として十分に機能するはずで、あり得ないことが起きた」と説明し、「大きな事故を出してしまったことをおわびします」と陳謝した。

 同日午前5時の現地の波高は0.8メートル、東南東の毎秒5.0メートルの風があり晴れていた。桟橋の上にいた16人全員が救命胴衣を着用していたという。【高木香奈】

 関東地方整備局によると、死亡したのは▽新日鉄住金エンジニアリング(東京都品川区)、中島健一さん(63)▽深田サルベージ建設(大阪市港区)、川内歩さん(48)▽同、平信雄さん(63)▽子原海事(北海道函館市)、吉村伸也さん(35)▽一般財団法人港湾空港総合技術センター(東京都千代田区)の60代男性。行方不明になったのは▽五洋建設(同文京区)、老田尚志さん(36)▽プラント会社「山九」(同中央区)、中西隆さん(64)。

 【ことば】沖ノ鳥島

 東京から約1700キロ離れた日本最南端の無人のサンゴ礁(東西約4.5キロ、南北約1.7キロ)。満潮時にも高さ1メートル前後の北小島、東小島が海面上に残る。1931年に東京府(現・東京都)に編入。島の存在により、日本の全面積を超える約40万平方キロの排他的経済水域(EEZ)が有るが、中国は「岩に過ぎない」として同水域設定を批判。波浪による水没の恐れも指摘され、国は87年から、消波ブロックなどによる護岸工事を実施。2011年からは海洋鉱物資源開発などを目的に港湾整備を始め、全長160メートルの岸壁建設などを予定している。
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